>お楽しみコーナー>印刷なんぞ>パピルス サイトマップ 最終更新日:2005/07/22

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「パピルス」の再来!?――「レイクパピルス」って何

 「名刺1枚で琵琶湖の水10リットルがきれいになります」といううたい文句で、「レイクパピルス」という名刺用紙が 2000年6月から発売されました。
 原料に琵琶湖のヨシを使ったもので、製品化したのは、名刺・はがき・封筒のメーカーであるハート株式会社(http://www.heart-group.co.jp/)。
 名刺は100枚単位(1ケース)で印刷することが多いですから、名刺1ケースで琵琶湖の水100リットル=(1立方メートル)がきれいになるという話です。100リットルなど琵琶湖にとっては大海の一滴にすぎないかもしれません。なにしろ琵琶湖の貯水量は275億立方メートルだそうですから。しかし、どんな大河も、その源流はちょろちょろした流れのはず。
 あなたもこの夏、琵琶湖に思いをはせながら、レイクパピルスで名刺を作ってみませんか。


カイツブリの巣 ハートさんによると、レイクパピルスの原料は琵琶湖岸のヨシだそうです。
 ヨシはイネ科の多年草で、湖沼や河川の浅いところに生え、春に新芽を出し、夏から秋にかけて穂をだし、冬には枯れます。昔は、どこの家にもヨシの茎でつくった簾(すだれ)があり、夏の暑さをやわらげてくれたものでした。簾や葦簀(よしず)は日本の夏の風物詩の一つで、秋には湖岸や河岸でヨシを刈る風景がみられたといいます。

 このヨシに水の浄化作用のあることが近年注目されてきました。ヨシは、湖沼や河川の水を吸い上げて、水に含まれている窒素やリンなどを栄養分として吸収します。この結果、水がきれいになります。しかし、冬枯れしたヨシをそのままにしておくと、ヨシが腐ってヘドロとなり、メタンガスを発生するようになるようです。昔は葦簀(よしず)や簾などの原料として秋には刈り取られていたのですが、今ではそんなことも少なくなっています。こうして、琵琶湖を初めとした日本の湖沼では、富栄養化やヘドロ化が発生し、水が汚くなっているということです。

 そこで、というわけかどうかはわかりませんが、ハートさんが琵琶湖のヨシを現代に活かす方法をひとつ開発してくれました。刈り取ることが自然を守ることにつながるヨシ紙。琵琶湖畔、西の湖近辺の農家が、枯れたヨシを刈り取り、それをパルプ加工し、製品化したものが「レイクパピルス」です。

 写真は「カイツブリの巣」。滋賀県のホームページ(http://www.pref.shiga.jp/biwako/koai/friend/gallery/)の中の一コマ(gall_p005.htm)です。琵琶湖についてさらにくわしくお知りになりたい方は、こちらへどうぞ。


 ところで、ヨシは漢字で書くと、葦・蘆・葭となります。いずれも「アシ」とも読みます。広辞苑などによると、アシ は「悪し(あし)」に通ずるとかで、「良し(よし)」という名前に変えられたとか。それぐらい昔の人にとってはなじみ深い植物だったんでしょう。レイクパピルスが、琵琶湖と私たちにとって「良し」に通ずるといいですね。